多くの育児本に「ダブルバインド」は良くないと書かれています。
「ダブルバインド」とは、「二重拘束」を意味する言葉で、二つの矛盾したメッセージで相手を混乱させしてしまうコミュニケーションのことです。
・言葉ではイイと言ってるのに、ダメの表情をしている
・言ってることとやってることが違う
・最初はOKと言ったのに、後からダメにする
など。
Batesonという人らが、統合失調症に関する研究で「ダブル・バインド理論」を提唱したのが、最初だそうです。
子供に対してだけではなく、大人やビジネスの世界でも使われる理論で、様々な心理的な影響を及ぼすと言われています。
子供に対してよくある例
「来ないなら、おいていくよ」
→実際にはおいて行かない
「片付けないなら、捨てるよ」
→実際には捨てない
「好きな物を選んでいいよ」
→選んだ物に後から理由をつけてダメにする
「何して遊んでもいいよ」
→危ないからと、あれこれダメにする
私も無意識に使っているなぁと思い、この言葉に興味を持ちました。
おそらく、多くの親が使ってしまう言葉ではないでしょうか。
なぜ子供に良くないのか
ダブルバインドでは、矛盾したメッセージを受け取ります。
そのため、子供は「どれを信じればいいのか」混乱してしまいます。
親(相手)を信用しなくなる
言っていることが信用できないので、相手の行動や感情ばかりを意識するようになります。
その結果、信用できなくなるそうです。
日本の社会の「行間を読む」にも似てませんか?
自主性がなくなる
ダブルバインドは、半ば強制的に子供を動かそうとするので、子供の自主性が損なわれる可能性があります。
自分の意思とは関係なく、親の望んだ行動をとるようになってしまいます。
私は親としての意見は聞いてほしいですが、望む行動を取ってほしいわけではないんですよね。
自分の道を進んでほしいです。
子供も真似してしまう
親からされた子供は、それを真似をして、自分より弱い子を同様にコントロールをしようとするそうです。
ダブルバインドだけの影響というよりも、「○○しないと××できない」のような言い方全般が、子供に対して、脅しのようになっている気がします。
例えば、「テストで良い点を取れないなら、おもちゃを捨てる」
本当に捨てるなら矛盾はしてないですが、これは結果のみを重視して、脅しのような文言でコントロールしていますよね。
子供のとき、親から言われたことありました!
私も子供に言ってしまう
私自身がダブルバインドを受けていた経験もあり、私も無意識でダブルバインドを使っていることに気づきました。
・来ないと置いて行くよ
・どれでも良いと言いながら、選んだ物に理由をつけてダメにする
・全部食べないと怒るよ
・全部食べなさいと言いながら、途中で残すのを許すこともある
ダブルバインドであったり、半強制的な言い方だったり、そのときの感情で意見がブレたり、
書いてて少し恥ずかしいですが、反省点が多いです。
改善していこう
いきなり全部は難しいので、この2つから始めます。
①意識付けをする
②特定の状況に気を付ける
意識付けをする
「~しないと」の言葉に気をつけます。
全てが悪いわけではないので、瞬時にダブルバインドチェックをして、
「~しないと」の代わりに、子供にはストレートに伝えるようにしていきます。
特定の状況
この2場面で、今の私は特に使ってしまいます。
「置いていくよ」ではなく、「行こう」と声をかけたり、子供の興味を持たせるようにすること、
「どれでもいい」の前に条件をつけておくか、選ばせたもの(こと)は、出来る限り尊重するようにしていきます。
まとめ
ダブルバインドは、私が無意識に使ってしまう良くない方法でした。
これらに気をつけながら、少しずつ改善していこうと思います!