【子どもの脳の成長段階で 「そのとき、いちばん大切なこと」】
これまでに読んだ本の中で、かなり参考にしている1冊です。
脳の発達を根拠に書かれているので、納得しやすい。
その中で、『いわゆる「良い子」は、子供の成長にあまりよくない』という内容が書かれていました。
これが自分の経験や、息子にも当てはまる気がしたので、自分なりに落とし込んで、まとめていきます。
脳の成長のしくみ
先に、脳の成長の仕組みを簡単に理解しておきます。
幼児期の「未熟脳」から青年期の「成熟脳」となる流れは、
①1つの神経細胞が多くの神経細胞に繋がろうと密になる(未熟脳)
②不要な繋がりが除去される
③成熟した回路になる(成熟脳)
だいたい10歳くらいから、成熟脳へと移行するようです。
重要な理解として、子どもは神経細胞が適切に繋がっていない「未熟脳」だから、感情のコントロールができずに「わぁー」となること。
それが、普通だそうです。
むしろ、幼児期に「わぁー」となる脳のネットワークを残しておいたほうが、「成熟脳」になるときに、理性的な大人になるらしいんです。
厳しいしつけで、「わぁー」を止めすぎると、脳のネットワークが成長しにくくなり、青年期の感情コントロールが難しくなるらしいです。
「わぁー」となったら
「子供の脳がすごい勢いで成長しているんだ」と、見守れたら良いと書かれています。
実際にその場になると難しそうですが…
それでも、確かにこの視点が持てれば、自分(親)の気持ちを少し落ち着かせられそうです。
その上で、子供の「わぁー」の本当の目的を見極め、対応していくと良いらしいです。
詳細は省きますが、
①無視し、
②子供の行動を見極め(感覚行動、回避行動、注目行動)
③行動別に対応する(別の物に置き換える、やり方を教える、褒めるなど)
このような対応方法が書かれています。
私なりの解釈
振り返ると、私自身がその「良い子」だった実感があります。
親の言うことを守っていたし、褒められるために行動をしていた節もありました。
周りから「良い子」と言われてた気もするし。
その結果、大きく道を踏み外したわけではないですが、けっこう反抗した時期もあったし(ごめんなさい!)、自分の意志で物事を決める力が弱い(周りの意見を気にしてしまう)と実感しています。
自分で自分の欠点?を認識していくのは、ちょっと嫌な作業ですね…
つまり、幼児期に適切な脳のネットワークを作るためには、厳しいしつけや否定、注意などは、気をつけたほうが良さそうです。
「厳しいしつけ」がどこまでを指すかは難しいですが、
親の言う事に従順だったり、あまりにも物分かりが良かったら、自分(親)の言動・行動を見直したほうが良さそうです。
この本の中にも、「どこでもよい子は危険」と書かれていました。
改善すること
上の子(5歳)が、いわゆる「良い子」に近いと感じるときがあります。
一方で、おそらく私は、あまり怒らないほうなんですよね。
それよりも、「小さな注意が多い」気がしました。
私から先に提案したり、失敗しないように助言したり、聞かれたらすぐに答えを教えたり…
良かれと思っていましたが、私の行動は「先回り育児」にも似ていて、どうも子供の行動をコントロールしてしまっているのではないかと。
あまり良くなさそうです
なので、「私の助言を減らし、子供に自由にさせること」を意識して、小さな失敗には口出しせず、もう少し自由にさせようと思います!
とは言え、気にっていること
今の私の考えですが、時には「感情的に怒ること」が必要ではないかとも思っています。
社会にでると、理不尽に怒られることもあり、そういうことに慣れる経験も必要だと。
「怒る」「叱る」「ほめる」「自由」などは、私の興味があるテーマなので、今後も自分なりにまとめていきます。